最近、音楽で良く聴くのは昭和の懐かしい音楽。
もちろん、メロディや歌詞を聴くとその当時の思いが蘇るというのはあるけれど・・。
色々聴いていると、つくづく素敵な曲が、そして実力のあるシンガーが多かったんだとあらためて気付かされて。
きっと本物の素晴らしい曲やシンガーに出会いたくて、昭和の曲をあさっているのだと思う。
さらっとアニメの主題歌なんかも、凄い実力派が歌っていたりする。
音楽の細かいことは解らないけれど、それなりに色々聴いてきた自分の直感を信じて心に響く曲を探すと・・気付くと昭和の曲ばかり聴いてしまっていて。
年齢を重ねれば重ねるほど、過去に憧れてしまうのは、ちょっと寂しい気もするけれど。
いいものはいいから、しょうがない。
真夜中のドア / 松原みき（１９７９）
声良し・・歌良し・・何より細かい感情表現が・・日本人でもこんな歌が歌えるんだ。
このデビュー作の時にこの実力。
岸和田出身、プール学院卒なんだ・・。特にプール学院はちょっと自分の人生にも絡むキーワードだったりして、親近感。
ルックスも好き。
でもその下積みは半端ない。天賦の才能に磨き続けてきたからこそ、後に伝説になるデビュー作品が生れた。
何度聴いても、何度聴いても飽きない名曲。
そして、彼女の表現力と声を引き立たせる美しい歌詞。
作詞は三浦徳子。松田聖子の碧い珊瑚礁、夏の扉。杏里のキャッツアイ書いた人。
すごい才能が重なり合って出来た奇跡の曲。
・・・
私は私 あなたはあなたと
昨夜言ってた、そんな気もするわ
グレイのジャケットに見覚えのあるコーヒーのしみ
相変わらずなのね、ショーウインドウに二人映れば
stay with me・・ 真夜中のドアをたたき
帰らないでと泣いた あの季節が、今、目の前
stay with me・・ 口ぐせをいいながら
二人の瞬間を抱いて、まだ忘れず
大事にしていた
恋と愛とは違うものだよと
昨夜言われた、そんな気もするわ
二度目の冬が来て、離れていったあなたの心
振り返ればいつも、そこにあなたを感じていたの
stay with me・・真夜中のドアをたたき
心に穴があいた あの季節が 今、目の前
stay with me・・淋しさまぎらわして
置いたレコードの針 同じメロディ繰り返していた
stay with me・・真夜中のドアをたたき
帰らないでと泣いた あの季節が 今、目の前
stay with me・・口ぐせをいいながら
二人の瞬間を抱いて まだ忘れず、暖めてた
どこをどうやったら、こんな詩が出てくるのか。
なにをどうしたら、そんなに切なく歌える？
誰にも変えられない彼女の声。
この歌を歌うために生れたと言えばそれまでだけど、
なんで神様は、才能のある人を早く連れていってしまうのか。
