映画ボヘミアン・ラプソディーを観て数日経ちますが、その後もQueenの曲、フレディの曲を聴き直す日々で、なんとも言えない余韻に浸っています。
多くのファンが居るQueen・フレディですが、私にとっても特別なアーティストだったので、映画を観るまでは待ちきれない期待もありましたが、一方でどんな風になっているのか不安もありました。
思い入れの強いファンの方は私と同じような多少の不安があったのではないでしょうか?私も映画を観ることに迷いはなかったのですが、一方でフレディの壮絶な人生は彼の存在と切っても切れないものですが、彼の素晴らしい歌声、それから素晴らしい曲の数々を考えると、果たしてQueenの、フレディの人生の中でのドラマを知ることが本当に彼らの芸術に価値に触れることになるのだろうか?などといろいろ考えてみたり・・。ぎりぎりまでエイズを隠し最後までアーティストとして命を削りながら作品を送り出した彼を思うと、産み落とされたアルバムだけを聴いていればいいのではとか思ったり・・。
しかし、今回映画を鑑賞したことをきっかけに、また沢山の曲を聴きなおすことが出来て、また新しいQueenの一面を知るきっかけになりました。映画自体も素晴らしかったですが、このことがとても嬉しいです。夢中でフレディの歌声を聞いていた何十年も前の自分とは違う今の自分ではまた新しい発見があり・・(そりゃそうですね・・・それにしてもずいぶんと年をとったものです・・。)また新しくQueenの魅力に気付けたようです。
年の功だとすれば年をとるのも悪くないものですが。
私もかつて、いろいろと自分の精神面が辛い時にフレディの歌声に支えられたので、それぞれの楽曲が素晴らしいのですが、一曲一曲に夢中で聴いていたころの自分の人生が被ってしまいます。辛かったことことも楽しかったことも含め、その時の感情の渦の中に引き込まれてしまい、忘れていた感情が蘇ってしまいますね。嬉しいような辛いような気持ちになり、時折は苦しくなるぐらいです。
今回の映画のヒットには、古くからのファンはこの自分の人生と重ね合わせて、フレディの歌声とパフォーマンスを何度も観たいと映画館に何度も通う人が多いのでしょうね。
そしてフレディを新しく知るファンにとっては衝撃的な出会いだと思います。映画をきっかけに、フレディ、Queenの素晴らしい世界にどんどん引き込まれている方も多いでしょう。こんなに凄まじいアーティストとの出会いは一生の思い出になるでしょうね。そして私もそうでしたが、フレディの歌声で多くの人が救い癒されるといいな、と思います。
メアリーや、ジム・ハットンとのエピソード、心温まり本当に良かったです。ジムとフレディのキスシーンはここ最近の映画の中でも最高のキスシーンじゃないでしょうか。ジムもメアリーも、深い闇に堕ちそうなフレディをぎりぎりのところから救い出し、彼に創作のエネルギーを与えてくれたのですからQueenファンにとっては本当に恩人ですね。
特に鬼気迫るラストアルバムという芸術を生み出せたのは地獄の淵から蘇ってきたフレディと、彼を支える友情・愛情だったと思うと本当に泣けて来ます。ずっと彼を規格外の天才だと思っていましたが、もちろんそうなのですが、どんな天才も周りの支え無しには輝けないですよね。フレディ・マーキュリーという芸術を残してくれた彼の家族と、Queenのメンバーに心から感謝したくなる。そんな作品でした。
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